読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

ここだけのはなし

10人見れば、10通りの解釈がある。日常にてふと思ったことを自分なりに綴ります。

いじらしい恋模様を楽しめる「You Got Mail」 - 新しい時代と、変わらない恋心

とにかく、メグ・ライアンが可愛いです!

f:id:ryuuraita:20160114145042j:plain

ども、リュウ・ライタです。今日も映画のお時間です。

自分もパソコンを使った仕事が中心で、物心ついたときにはパソコンやインターネットが普通に使える時代でした。特に、高校~大学時代に掛けてメールやケータイの進化は著しいものだったし、僕自身がその進化に併せてられなかった気はします。

映画の中でも、時代の潮流を描いたものは多いです。その中でも好きなのは、

「You Got Mail」

名優トム・ハンクスと、メグ・ライアンが共演している恋愛映画。トム・ハンクスが出ているだけで見る人も多いかと思いますが、メグ・ライアンの愛くるしくて、恋愛に対して慎重な姿がいじらしい!

個人書店と大型書店の抗争


物語は、2人の対立から始まります。

メグ・ライアンは、ニューヨークの一角でひっそり営業している個人書店の店員。毎日本を求めてやってくるお客様との交流を楽しみながら、同じ部屋で過ごしている男性との日々を送っています。
それに対してトム・ハンクスは、アメリカ中で展開する大型書店の重役。彼は、メグ・ライアンの経営する書店をも潰しながら、大型書店をニューヨークだけでなく国中で展開させていきます。
メグ・ライアントム・ハンクスは、言わば商売敵。メグは、トムが展開する大型書店への反対デモを行い、トムもメグへ行動を止めるように交渉します。お互いの「やり方」を主張は、言わば「時代の在り方」そのものだと思うんです。

f:id:ryuuraita:20160114152409j:plain

http://www.geocities.jp/easyrider_3769/mail/mailsp2.html

ひとりひとりのお客様を大事にしたいメグからすれば、トムのやり方は異常に見えたんだと思います。また、トムからすればメグのお店は時代遅れの非効率なお店に見えていたのでしょう。
もちろん、お互いの金銭的なメリットのために行動していたと言えばそれまで。でも、メグのお店は母から受け継いだ老舗店。街の顔とも言える書店がつぶれることに、お客さんも猛反対します。そんな愛される書店を潰すことに、トムも難色を示すシーンは印象的です。

2人をつなげた「メール」


そんな2人の共通点は、メールでした。2人は喧騒する日々の中で、顔も知らない相手とのメール交換に憩いを見出していました。顔が見えないからこそ、普段言えないことも言える。そんなささやかな言葉のやり取りを、楽しんでいました。

まぁ、その相手がトムとメグだったのですけどね笑

f:id:ryuuraita:20160114152538j:plain

http://www.geocities.jp/easyrider_3769/mail/mailsp2.html

お互いに顔も知らず、商売敵とメールのやり取りをしていた2人。しかも、2人とも現実には彼氏と言える人や、彼女のような人がいます。でも、顔が見えない相手に対して本のことや生活、性格など合うことも多く、次第に2人は惹かれていきます。
現実で何度も顔を合わせることもあるのですが、商売敵ということもあってメールの相手とは気づきません。それでも、次第に疑惑が確信へと変わっていく姿を、この映画は丁寧に描いています。

ゆっくりと恋愛が育まれる、大人な映画

f:id:ryuuraita:20160114153128j:plain

http://www.geocities.jp/easyrider_3769/mail/mailsp2.html


2人はメールのやり取りをしながら、お互いの展開する書店のあり方や価値観を理解するシーンがあります。
特に、メグが大型書店へと足を運んで理解しようとするシーン。自分の書店にはないものや、書店としての配慮が細かくちりばめられていることを、全身で感じようとします。自分の書店を失った痛みと、新しい時代を感じる場面は、何度も観てしまうシーンのひとつでしょう。

トムも、メグからの影響を大きく受けます。メグの読む本を懸命に理解する中で、本の在り方や彼女自身に強く惹かれていきます。その中で、本を大量に売る以外の価値観を見出していきます。

本という2人の共通点を使いながら、新しい技術である「メール」が2人をつなげたのも事実なんです。

新しい技術が生まれると、その時代の価値観って大きく変わるものだと思います。そのうねりの中、僕たちの恋愛観だって変化は生まれるはず。トムとメグも、本という共通点だけでは惹かれあわなかったのは事実です。
メールという顔を合わせず会話できるツールがあったからこそ、現実では敵同士でも本音を語り合えたんです。現実にボーイフレンドやガールフレンドがいても。

むしろ、近すぎたトムとメグの距離に水を注したのが「メール」だったと僕は思うんです。

恋愛も勢いだけでは叶わないことは多いです。とくに、大人になればなるほど適度な距離を保つことが大事になります。トムもメグも「本」という生活にかかわるアイテムだけに捉われていれば、適度に距離を調整することはできなかったでしょう。メールの中には、本当にささやかながら本音と会話がありました。

新しい技術が生まれても、相手を思う心を失ってはいけない。変わらない恋心と共に、時代の流れを描いている「You Got Mail」、ご覧になってみてはいかがでしょうか?

 

究極の一台。Microsoft『Surface Book』