過去を振り返らないー新成人や悩める人におすすめ「リンダリンダリンダ」ー
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ども、リュウ・ライタです。本日は成人式ということもあり、新成人の皆さんおめでとうございます。新成人の中でも学生の人や社会人、結婚されている人と人生もたくさんの岐路に立っている時期かと思います。
人生の岐路に立つと、これからどのように生きていけばいいのか。そんな迷いを抱える人は、多くいるかと思います。自分の人生に迷ったとき、「あのときはよかった」と過去を振り返りたくなるもの。
でも、過去に人生を探すよりも「今」を向きたい。過去の思い出や悩みなんてどこかに飛んで行ってしまう、ロックで爽快な映画をご紹介。その映画が「リンダリンダリンダ」!
韓国のトップ女優ペ・ドゥナを迎えて撮影された邦画です。
物語は、文化祭にてバンド演奏をしたい女子高生3人(香椎由宇・関根史織・前田 亜季)が、留学生であるペ・ドゥナを含めて「バンド」になるまでの顛末を描いています。はてなブログ内でも、この映画のことについて書いている方は多いようです。
この映画は至ってシンプルで、4人の女子高生が自分の「青春」を淡々と送る場面を描いています。その青春を、お互いのメンバーが少しずつ垣間見ながら、それぞれの演奏に掛ける思いを持ち上げていきます。ラストシーンで4人が結束して、見事にブルーハーツの「リンダリンダ」を歌い上げます。香椎由宇がギターを弾いて、ペ・ドゥナが歌うシーンは必見です。
http://blogs.yahoo.co.jp/takeshi_krt/620713.html
ですが、この「リンダリンダリンダ」という映画は、見る人にとっては非常に退屈。青春をしている女子高生が、淡々と文化祭までの日々を送ります。「この映画はいつ盛り上がるの?」と、不満に思う人も多いでしょう。
しかし、よく考えてみると、青春だからと言って僕たちの「青春」って、それほどに毎日がドキドキして非日常ばかり起こっていたでしょうか。成人になり、大人になって過去を振り返ったとき、過去の輝いていた部分ばかり思い出すから「青春」時代がいいなと感じるのではないでしょうか。
淡々とした日常の中から、たった1ステージだけの「文化祭」に向けて歩く。とても地味な日常があるからこそ、その1ステージが輝くのだと思うんです。
僕たちの日常は、非常に地味である。でも、地味だからこそ好きな人に会うだけで感動したり、小さなことで驚き、失敗で泣いて、ちょとした親切で生き返ることができるんだと思うんです。
http://blogs.yahoo.co.jp/takeshi_krt/620713.html
劇中のラスト、彼女たちがきれいに見えるのは「空っぽ」の状態になっているからだと思います。自分なりの「青春」を探して、ライブにてすべてを出し切った彼女たちだからこそ、「自分」が見えたんだと思います。
モラトリアムが許された若者が、しっかりモラトリアムを噛み締めて、全力で一瞬に取り組む。
青春時代にできていた力の抜き方と、使い方が垣間見える1本だと僕は思ってます。