ここだけのはなし

10人見れば、10通りの解釈がある。日常にてふと思ったことを自分なりに綴ります。

隣人を愛せよ・2

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前回の話&登場人物

 

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シチュエーション…飲食店

 

 

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塚本ヒロコ、宮本ジュン、末田エリが一緒に夕食を取っている。

 

エリ 「というわけで、男のあてはできました」

 

ジュン 「さすがセンパイ。頼りになります」

 

エリ 「ほんと、調子いい後輩」

 

ヒロコ 「ねぇ、なんで私呼ばれたわけ?」

 

エリ 「ヒロコ、悪いんだけど付き合って。飲みに」

 

ヒロコ 「という名の合コンでしょ。なんで私が」

 

エリ 「いいじゃん、最近別れたって言ってたし」

 

ジュン 「すみません、巻き込んで」

 

ヒロコ 「えっと、ジュンちゃんだっけ?」

 

ジュン 「はい、そうです。宮本ジュンっていいます」

 

ヒロコ 「あなたがエリに頼んだの?」

 

ジュン 「はい。私、今まで彼氏とかいたことなくて。つい」

 

ヒロコ 「なるほど、それで泣き付かれて断れなかったか」

 

エリ 「わるい?」

 

ヒロコ 「いいや。あんたらしいと思って」

 

エリ 「どこが?」

 

ヒロコ 「会社の後輩のために合コン開くなんて、いまどきあんたぐらいでしょ。

     大学時代の友達まで巻き込んで」

 

エリ 「私だって、需要と供給が合わなければ出来たかどうか」

 

ジュン 「だれか、合コンしたい人がいたんですか?」

 

エリ 「ほんと、たまたまね」

 

ヒロコ 「たまたま、ねぇ」

 

ジュン 「ヒロコさん、都合が悪ければ私が誰か呼ぶので」

 

ヒロコ 「えっ、ああ。別に嫌とか都合が悪いってわけじゃ」

 

にたにた笑ってヒロコを見るエリ。

 

ヒロコ 「あんた、こうなることわかって呼んだでしょ」

 

エリ 「別に」

 

ヒロコ 「あんたも性格悪いよね。それに、エリに合コン頼んできた男も、

     大体読めてきたし」

 

エリ 「マジで」

 

ジュン 「お二人ってそんなに長い付き合いなんですか?」

 

ヒロコ 「まあね。いいところから悪いところまで」

 

ジュン 「どっちが多いですか?」

 

ヒロコ 「4・6ってところかな」

 

エリ 「悪いほうが勝ってるわけ!」

 

ヒロコ 「今はね」

 

エリ 「変動制とはあんたらしいわ」

 

ヒロコ 「ありがと」

 

ジュン 「……2人の歴史が長いことはわかりました」

 

エリ&ヒロコ 「どうも」

 

ジュン 「それで、エリさんに合コン頼んできた方って、どんな方なんですか?」

 

エリ 「ああ、まあ。そいつもそれなりに長い付き合いなんだよ」

 

ヒロコ 「大学のゼミで知り合ったんだよね。エリとそいつは」

 

ジュン 「なんかドラマみたい」

 

エリ 「普通よ、そんなこと」

 

ジュン 「でも、それから六年近くの付き合いなんですよね。大学卒業してからでも」

 

エリ 「まあね」

 

ヒロコ 「ほんと、そういうのってあるんだね。私にはわからない」

 

エリ 「あるのよ、そういうことだって。日本だけでも一億人いるんだから」

 

ジュン 「エリさんがずっと友達だと思える人だったら、

     すごくいい人なんでしょうね」

 

エリ 「それは、どうだろうね」

 

ヒロコ 「あいつをどう思うかも人それぞれね。一億人もいるんだから」

 

エリ 「その通り」

 

ジュン 「名前はなんていうんですか?」

 

エリ 「富永。富永マコト」

 

はにかむジュン。あきれながらも楽しむヒロコだが、エリの様子がどこか寂しそうに見える。

 

シチュエーション…バー

 

 

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マコト、ケンジ、ナオヤがバーにて集まる。 

 

ナオヤ 「なあ、ケンジ」

 

ケンジ 「なんだ」

 

ナオヤ 「今になって合コンするのか?」

 

ケンジ 「それはこいつに聞いてくれ」

 

マコト 「悪いかよ」

 

ケンジ 「大学も卒業して、いまさら合コンってなぁ」

 

ナオヤ 「でも、俺にとっては朗報だけどな」

 

ケンジ 「どうして?」

 

ナオヤ 「人生に落ち込んでいたから」

 

マコト 「おお、同志よ」

 

握手したあと親指を立てあう2人。

 

ケンジ 「お前らだけでやってこいよ」

 

マコト 「それじゃ人数足りないだろ」

 

ナオヤ 「それに何やかんや言いながら、お前も行きたいんだろ?

     わざわざ俺まで誘ってるんだから」

 

ケンジ 「どうして俺の周りって、お前らみたいなタイプしかいないんだろう」

 

マコト 「類友っていうだろ」

 

ケンジ 「だからお前ら2人は、今日初対面なのにそれだけ仲がいいわけだ」

 

マコト&ナオヤ 「まあな」

 

手を叩きあって親指を立てあう。

 

ナオヤ 「でもなぁ、こんな感じって久しぶりじゃないか?」

 

ケンジ 「どういうことだよ」

 

マコト 「どんな女の子が来るのか楽しみな感じ。だよな兄弟」

 

「いえーい」と言いながら親指を立てる2人。

 

ケンジ 「わからんでもないがなぁ」

 

マコト 「なにそんなに冷めてるんだよ。ほんとは嬉しいくせに」

 

ケンジ 「いや、今まであんまいい合コンを経験してないから」

 

マコト 「失敗ってあんのか?」

 

ケンジ 「そりゃな。あんまり盛り上がらなかったり、それこそ今のお前たちみたいに

     期待し過ぎて、当日女の子みて勝手にテンション下がるとか」

 

ナオヤ 「……よし。今ハードルをふたつ下げた」

 

マコト 「まあ、それに関しては大丈夫だと言いたいかな」

 

ケンジ 「ほんとうか?」

 

マコト 「とりあえず、俺が頼んだ人はそれなりに綺麗だと思うぞ」

 

ナオヤ 「ほんとうか!」

 

ケンジ 「じゃあ、なんでその人と付き合わないんだ?」

 

マコト 「……まあ、いろいろあるんだよ」

 

ケンジ 「あっそう」

 

ナオヤ 「でも、本人のお墨付きがあるわけだ。ハードル上昇しま~す」

 

テンションを上げるナオヤ。マコトとケンジが白い目でナオヤを見る。

 

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